私達の目元を華やかにしてくれるまつげエクステですが、その起源や歴史についてはあまり知られていません。
今では、ナチュラルメイク流行りのせいもあり、自然な目元に魅せるマツエクを付ける人が多いようですが、マツエク発祥当時は、「自然な感じ」に付けること自体が技術的に無理でした。そんなマツエクの歴史を遡ってみましょう。
まつげを濃く長く見せたい!というのは、昔から世界中の女子の願望でした。「今よりももっと長く!もっと濃く!」そこで、1913年にアメリカで登場したのがマスカラです。当時では、もちろん画期的な商品で爆発的に売れました。その後、日本では1947年に「つけまつげ」が販売された歴史があります。なんと、当時の芸者さん達が自分の髪を切って、1本1本編んで作ったものを商品化していたそうです。そして画期的なまつげ美容法が登場したのが1960年代です。「まつげパーマ」の登場です。その登場によって、まつげのお手入れは自分でするものという概念が完全に覆りました。実際、まつげひとつで、顔の印象はかなり変わります。まつげ美容に私達の先輩女子達が、多大な努力をはらってきたのも納得できます。
マツエクが日本に入ってきたのは、十数年前のようです。そうです。発祥は日本ではないのです。マツエク発祥の地は美容大国韓国です。韓国のつけまつげ工場が、余った人工まつげを再利用したのが始まりと言われています。その歴史は割と浅く、30年ほど前のようです。日本にマツエクが入ってきた当時は、6本~8本の人工まつげを束状にした物を更に地まつげ2本~3本を束にした物に付けていたようです。そのため、自然にはもちろん見えなく、また地まつげへの負担もかなり大きいマツエクだったようです。
その後、2003年に現在の主流となっている毛先が細い人工毛が登場しました。グルー(接着剤)もマツエク当初の頃は、一定の基準もなく粗悪品も出回っていたようですが、マツエクの進化に伴って安全な物に改良されてきました。またアイラッシュも長さ・カール・太さ・カラーの組み合わせによって種類は無数にあります。自分のまつげにあったアイラッシュを無数の組み合わせの中から、選択できるようになったのです。また、アイラッシュの素材もケミカルファイバー(化学繊維)系とアニマルヘア(動物毛)の2種類に大別でき、耐久性・安全性・衛生的などが重視された良品が市場に出回っています。マツエク当初と比べると、格段の進化を遂げたマツエクですが、ここまでくるには色々な試行錯誤があったことは言うまでもありません。そして、これからも私達女子の願望に応えるためにマツエクは進化を遂げていくことでしょう。