自爪の上にアクリル樹脂やハードジェルなどを使い、長い付け爪を作る事を、スカルプ、スカルプチュアと呼びます。伸ばしている爪が1本だけ折れてバランスが悪くなってしまった時や、パーティーやダンスの発表会など、爪に長さを出して指を長く見せたり、爪自体をアートのアイテムとして作りたい時にも使用されることが多いです。爪が弱い人が補強のため、医療として使用される事もある程、強度があるのが特徴です。
自爪をギリギリまで短くカットし、ヤスリをかけて整えます。爪との接着を良くするため、粗目のヤスリで爪の表面にコートをとります。甘皮の上に施術してしまうと、剥がれやすくなってしまうので、しっかりと押し上げ、場合によってはカットして油分、水分も拭き取ります。その後台紙、もしくはネイルチップを指先につけ、長くしたい分だけ樹脂やジェルをのせてネイルを作って行きます。
大きく分けると、アクリル樹脂の物とハードジェルを使った2つの素材があります。アクリル樹脂の方は、アクリルパウダーとアクリルリキッドを混ぜると化学反応が起こり、徐々に固まって行くという性質を生かして作って行きます。2つを混ぜた瞬間から、固まり始めるので、あまり時間をかけずに施術しなければなりません。ハードジェルの方はUVライトを当てる事で固める為、アクリルよりは時間を気にする事なく、ライトを当てるまでは手直しも簡単に出来ます。ただし強度はアクリルよりは少し下がります。
正しい知識と技術を持って行なうのは、他のネイル技術も同じ事ですが、アクリルを使った施術には特に注意が必要です。必ず換気もしてください。密閉された空間での施術は、頭痛や吐き気などを呼ぶ可能性があります。また、下準備として自爪にヤスリをかけますが、これをやり過ぎると爪が薄くなり、リムーバーなどがしみる程になってしまう事も。そのような事から、セルフネイルではなく、高い技術を持ったネイリストにお任せする方が安心です。